EVに充電ができるポータブルバッテリー。家庭用として使えば電気代の節約に

EVに充電ができるポータブルバッテリー。家庭用として使えば電気代の節約に

 EcoFlow Technology Japan(以下EcoFlow、エコフロー)の昨年発売した家庭用蓄電池、EcoFlow Delta Pro 3は電気料金が上がる昨今、いろいろな場面で活躍が期待できるポータブル電池である。本体サイズは全幅×奥行き×全高34.1×69.3×41.0cm、重量は51.5kgと重いが、移動用のタイヤが付いているので引っ張って動かせる。

 EcoFlow Delta Pro 3は家電を利用するための100V出力に加えて、200V出力を搭載。200V出力を利用して、電気自動車に充電できる。EcoFlow Delta Pro 3の容量は4kWh(4096Wh)。電気自動車を満充電するだけの容量はないが、万一の場合のバックアップと考えると心強い。エクストラパックの追加で容量は最大で1万2288kW、約12kWまで増大が可能である。ここまで拡大しておけば、40kWの駆動用バッテリーを搭載するBEVの3分の1程度まで充電できる計算だ。また、メーカーの試算によると、バッテリーパックを増設した場合、家庭の電気代が約90%節約できるという。
 
 バッテリー容量が大きくなると、充電時間が長くなる。EcoFlow Delta Pro 3は、高速充電X-Stream技術搭載し、EV充電ステーショで充電できる。最大3600Wで充電できるので、最短94分で満充電が可能になる。

EcoFlow Delta Pro 3を家庭用のバックアップ電源として見た場合、別売りのソーラーパネルを使って充電できる点が魅力になる。日中に太陽光で充電し、夜間に利用する家電の電力を供給すれば電気代の節約が可能。

 キャンプやアウトドアレジャーを楽しむなら、ソーラーパネルとEcoFlow Delta Pro 3のセットで保有していれば心強い。自宅で充電し、外出先で太陽光充電をすれば安心。日常的に積んだままにしておくと、不要な重要増になって燃費の悪化などが心配だが、利用する場合に限っての重量増と割り切って考えればいいだろう。


 
 3月に二子玉川ライズ(東京都世田谷区)で開催された、電気自動車のイベント、EV:LIFEに出展したEcoFlowは、ボルボに充電している様子を披露した。BEVやPHEVに充電する場合、専用のチャージャーを利用して行うイメージが定着したが、ポータブル電源で充電している様子は新鮮な驚きがあった。こんなに小さいサイズのバッテリーから電動車に充電できるのか、という驚きである。EcoFlow Delta Pro 3は切り替え分電盤を設置することで、既存の据え置き型の太陽光発電システムと接続できるメリットもある。

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