データシステムのデジタルルームミラー(DRM6030)は、後方視界をクリアに映し出す後方カメラ付きルームミラーである。たくさんの荷物を積む機会が多いミニバンユーザーやステーションワゴンユーザーには、安全な後方視界確保のためにとくにお勧めのアイテムである。
カメラをリアウィンドウ内側に装着し、11V型ワイド画面に後方の様子を映し出す。取材したデモカー(スズキ・ジムニー)は、リアカメラが車内に設置されていた。ジムニーのリアウィンドウはプライバシーガラスだったが、カメラがキャッチする映像に影響はなかった。カメラは車外設置にも対応している。データシステムは「後方カメラはなるべくリアワイパーの拭き取り範囲ないに装着」するようアドバイスしている。
デジタルルームミラーの本体サイズは全幅290mm、全高が72mm。一般的なルームミラーによりもワイドなディスプレイになっている。取り付け方法は、付属のラバーバンドを利用してルームミラーにかぶせるようにして止める。
DRM6030の後方カメラは、1920×1080の高解像度フルハイビジョンで、イメージセンサーはソニー製STRAVISを搭載。WDR/HDR(ワイドダイナミックレンジ/ハイダイナミックレンジ)に対応しているので、白とびや黒つぶれを抑制し、安定した映像を映し出す。
このデジタルルームミラーは、カメラの表示アングルの調整が可能。ミラーのディスプレイ部分を指で上下になぞると、カメラ映像の表示範囲を上下に調節できる。また、ディスプレイに表示する映像を全面表示にしたり、左半分/右半分と切り替えることが可能だ。
後方カメラやサイドカメラなど、視界を確保するカメラ関連の商品ラインアップが充実するデータシステムだけあって、DRM6030には、ドライバーをサポートする技術が盛り込まれている。たとえば、ギアをリバースに入れると自動的にカメラの映像が下側を中心に映すように切り替わる。
また、リバースを選択した場合、後進時のガイドラインを表示する機能が搭載されている。ただし、このカメラとルームミラーはセットで開発されているため、他のデータシステム製カメラとルームミラーを組み合わせて使うことはできない。
ミニバンなど多人数で乗車している場合、車内の様子をルームミラーで確認する場合がある。デジタルルームミラーはリアウィンドウにカメラを装着するので、「車内確認はどうすればいいのか」という疑問があるだろう。その場合は、ルームミラーのモニターをオフにすれば通常のルームミラーとして使えるので心配はいらない(付属の映り込み防止フィルム使用時を除く)。
DRM6030の価格は2万7500円(税込み)。保証期間は1年間である。