TOYOTAは、英国・グッドウッドで7月4日(木)~7日(日)に開催される「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」(the Goodwood Festival of Speed)において、GRスープラを中心に3台の車両がヒルクライムコースを走行、またTOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)のモータースポーツ活動で活躍しているレーシングカーやラリーカーなども展示すると発表した。
「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」は、世界各国のレーシングカーやオートバイなどが走行し、毎年国内外から多くのファンが集まるモータースポーツの祭典だ。TOYOTAは今年、グッドウッドの有名なヒルクライムにて、GRスープラ市販モデル、「GR Supra GT4 Concept」、「Toyota GR Supra Drift by HKS」の3台を初走行させる。
GRスープラ市販モデルは、チーフエンジニアの多田哲哉が再びハンドルを握る予定だ。昨年、同じくこのフェスティバルにおいて「A90カモフラージュ」マスキングでの走行を初披露したが、今年はマスキングなしのGRスープラ市販モデルでの走行となる。
「GR Supra GT4 Concept」は、FIA世界耐久選手権(WEC)で活躍中のTGRドライバー マイク・コンウェイがドライバーを務める。市販レース車両のカテゴリーにあたるGT4などのカスタマーモータースポーツでの更なる可能性を検討するため開発した「GR Supra GT4 Concept」は、今年3月に開催されたジュネーブ国際モーターショーでのワールドプレミアに続き、グッドウッドで披露する形だ。
「Toyota GR Supra Drift by HKS」はドリフト選手としても名高い谷口信輝選手が運転、ヒルクライムコースに加えて新設のライブ・アクション・エリアを走行し、GRスープラの別の一面も垣間見れるだろう。「Toyota GR Supra Drift by HKS」はカスタマイズ分野のリーディングカンパニーであるHKSがカスタマイズを実施。HKSの技術の粋を集め、HKS GTIII-4Rターボシステム、HKS ハイパーマックスサスペンション、エンドレス社レーシングブレーキ、ヨコハマ ADVANタイヤ ホイールなどを搭載した700馬力のマシンだ。
トヨタスタンドでは、モータースポーツ活動で活躍しているレーシングカーやラリーカーとして、今年ル・マン24時間レースで優勝したTS050ハイブリッド8号車、ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦したGRスープラ、ダカールラリー2019を制したハイラックス、今シーズンFIA世界ラリー選手権(WRC)をすでに3勝しているヤリスWRCのレプリカを展示予定。加えて、TGRのモータースポーツ活動で得た知見や技術を市販車へ活かすクルマづくりを体現するモデルとして、GRスープラやヤリスGRMN、さらに、今年のジュネーブ国際モーターショーで披露されたカローラGRSも展示を予定している。
TS050ハイブリッド8号車は、ル・マン連覇に加え、2018-2019スーパーシーズンにおいて、FIA世界耐久選手権のマニュファクチャラータイトル、ドライバータイトルを獲得した。また、今月行われた第47回ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦したGRスープラは、モリゾウ選手(トヨタ自動車社長の豊田章男)がスタートドライバーを務め、完走を果たした車両である。ニュルブルクリンクの厳しい道を走り抜いた証として、生々しいダメージの跡をあえて残した形での展示となる。
なお、このフェスティバルではTOYOTAの公式な出展に加えて、1980年代・90年代のセリカワールドラリーカーや、AE86カローラ、2008年トヨタTF108フォーミュラ1カーなど個人・非公式の歴史車両の参加も予定されている。