ミシュラン、『グランツーリスモSPORT』に"タイヤ供給" コラボレーション

 ミシュランはプレイステーション4用ゲーム『グランツーリスモSPORT』の「オフィシャルタイヤテクノロジーパートナー」に選ばれたと発表した。このコラボレーションによりゲーム内でミシュランタイヤがさまざまな形でゲーム内に登場する事になった。

グランツーリスモSPORTプレー画面 サーキットのミシュランロゴ.jpg▲ミシュラン、プレイステーションの『グランツーリスモSPORT』に"タイヤ供給" コラボレーションで、バーチャルサーキットにかつてない興奮をもたらす!?

 FIA公認のeスポーツとしても認められているドライビングシミュレーターゲーム『グランツーリスモSPORT』。今回のミシュランとの提携は、2019年8月23日ニューヨークのプレイステーションシアターで発表された。ミシュランはグランツーリスモSPORTのライブイベント「ワールドツアー第3戦・ニューヨーク」より数年間、FIAグランツーリスモ・チャンピオンシップの「オフィシャルタイヤサプライヤー」となり、10月までに予定されている無料ダウンロードコンテンツによって、さまざまな形でゲーム内に登場する。

・「ブランドセントラル」内ミュージアムに、新たにミシュランが登場し、グローバルなモータースポーツ活動、タイヤ性能、イノベーションなどミシュランの豊かな歴史を知ることができるコンテンツの追加。
・「チューニング」セクションに、ミシュランがタイヤテクノロジーパートナーとして登場するほか、ハード、ミディアム、ソフトといったタイヤの硬さまで選ぶことが可能に。
・パートナーシップ締結を祝し、世界の有名なサーキットにミシュランロゴが登場。

 ミシュランはモータースポーツを自社の研究所と位置づけ、膨大な量の現実世界のデータを収集している。レースで実証されたタイヤ技術は、世界トップクラスの製品はもちろんのこと、今後はグランツーリスモにも反映される。

グランツーリスモSPORTプレー画面 タイヤ交換.jpg▲タイヤの選定とパフォーマンスに関し今までとは違った戦略で、より一層の臨場感を持った体験が可能に(ゲーム内スクリーンショットより)

 ミシュランが、ゲームの共同開発のためにレースで得た知見を交換することは初めての事であり、ソニーと全面的な共有を予定しているそうだ。グランツーリスモのプレイヤーは、タイヤの選定とパフォーマンスに関し今までとは違った戦略で競争をすることができ、レースチームがピット上で行う意志決定をより一層の臨場感を持って体験できるようになる。

■ミシュラン乗用車・商用車ビジネス、モータースポーツ、エクスペリエンス事業部、及びアメリカリージョン統括、執行副社長のスコット・クラーク氏のコメント
「両社の提携は、世界で最も成功しているバーチャルドライビングゲームと、タイヤシミレーションで業界をリードし、高性能タイヤのグローバルリーダーであるミシュランとの最高の出会いと言えるでしょう。ミシュランは実際タイヤを製造する前の段階で、タイヤのチューニングをバーチャルの車両とタイヤで行っており、それを現実の車両とタイヤに正確に反映しています。この技術をモータースポーツから得たリアルなデータと組み合わせれば、ソニーはより優れたタイヤ戦略をゲームに導入することができます。長期的には、ミシュランのタイヤが車両のパフォーマンスに対してどれだけ重要な役割を果たしているかを、より多くの人に理解して頂く一助となるでしょう」

■グランツーリスモシリーズプロデューサーであり、株式会社ポリフォニー・デジタルの山内 一典 代表取締役のコメント
「FIAグランツーリスモ・チャンピオンシップは、グランツーリスモの25年以上にわたる、自動車のフィジックス・シミュレーションの技術的な基盤と、このチャンピオンシップが長い年月をかけて培ってきた独特の自動車文化の上に成り立っています。これに世界のトップタイヤブランドであり、モータースポーツへの情熱と確かな技術力を持ったミシュランが、選手権のオフィシャルタイヤサプライヤー、そしてゲーム自体のテクニカルパートナーとして参画することは、レーシングにおけるバーチャルとリアルに橋を架け、その差を埋めていくという当社のビジョンを追求し続ける上で大きな励みになります。両社の提携はまた、モータースポーツの将来像としてのこれらのイベントをさらに盛り立てることにもなるのです」

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